風太郎日記

スノーボードにからめたひとりごと日記です

大きな古時計







おじいさんは時計と共に少年時代の多くの時間を過ごしてきた

だからその時計は知っていたんだ 

おじいさんの子供の頃も青年の頃も

そしておじいさんの悲しみや喜びさえも



おじいさんは言ってたよ 召し使いじゃないけど

とても信用できるものを見つけたと



やさしく包みこむような音を鳴らし まだ時計は動いていた

僕たちが静かにそばに立っていた時



おじいさんが死んだ夜 目覚ましが鳴った


何年も鳴っていなかったのに

そしてみんな知ったんだ

旅立ちのときが来たことを


It stopped short, never to go again
When the old man died




古時計について話している間

ずっと彼らは古時計をけなしていた

その古時計は役立たずで

全くの時代遅れ

疑う余地なく古臭い時計だと

ボソボソとした言葉やあざけり笑いが辺りに響く



そして、おじいさんの古時計はがらくた屋に持ち込まれ

歯車ひとつひとつバラバラに解体された

「炎の中でまるで悶え苦しんでいるようだった」

真鍮の鋳物師が冗談を言っていた

「溶けてしまえば動くようになるさ」

彼は続けた

胸の内には深い悲しみ、瞳には涙

見た目は憤然としていたように見えただろうけど



There is hope for the small; there's a change for us all
For the mighty ones of Time, they must fall


Says that vain, stuck-up thing
Says that vain, stuck-up thing on the wall